Googleの検索履歴・位置情報などのプライバシー設定:ステップバイステップ解説
「Googleを使うと、自分の検索履歴や訪れた場所の情報が記録されていると聞いて、少し不安を感じる」 「個人情報がどのように使われているのか、誰かに見られてしまうのではないかと心配になることがある」
このように感じている方もいらっしゃるかもしれません。インターネットを利用する上で、自分の情報がどの程度記録され、どのように扱われているのかを知り、自分でコントロールすることは、オンラインでの安心感を得るために非常に大切です。
この記事では、Googleアカウントに紐づいて記録される様々な活動データ、特に検索履歴や位置情報などの「アクティビティ」について、その記録方法や削除方法、そして今後記録されないようにするための設定方法を、ステップバイステップで丁寧に解説します。
この記事を最後までお読みいただくことで、Googleでのご自身の活動に関するプライバシー設定の仕組みを理解し、不安なく、ご自身の意向に沿った設定に変更できるようになります。複雑な画面や専門用語に戸惑うことなく、一つずつ進めていきましょう。
Googleアクティビティ管理へのアクセス方法
まずは、ご自身のGoogleアカウントの「アクティビティ管理」画面にアクセスします。ここから、ウェブサイトの閲覧履歴、アプリの利用状況、位置情報、YouTubeの視聴履歴など、様々なアクティビティに関する設定を行うことができます。
- Googleアカウントにログインします。
- Googleのウェブサイト(google.comなど)を開き、ご自身のGoogleアカウントでログインしていることを確認してください。ログインしていない場合は、ログインを求められますので、ユーザー名とパスワードを入力してログインします。
- アカウント管理画面に移動します。
- 多くのGoogleサービス(検索画面、Gmailなど)の右上にある、ご自身のプロフィールアイコン(またはイニシャルが表示された丸いアイコン)をタップまたはクリックします。
- 表示されるメニューの中から、「Googleアカウントを管理」を選択します。
- 「データとプライバシー」の項目を探します。
- Googleアカウント管理画面に移動したら、画面の左側または上部に表示されているメニューの中から、「データとプライバシー」という項目を探して選択します。
- 「アクティビティ管理」に進みます。
- 「データとプライバシー」の画面を下にスクロールしていくと、「履歴設定」または「アクティビティ管理」といった見出しのセクションが見つかります。その中の「アクティビティ管理」を選択してください。
これで、ご自身のGoogleアクティビティに関する設定を行う画面にたどり着きました。
各アクティビティの設定を確認・変更する
「アクティビティ管理」の画面には、いくつかの項目が表示されています。ここでは主要な項目について、その内容と設定方法を解説します。
ウェブとアプリのアクティビティ
この設定をオンにしていると、Google検索の検索履歴、Googleサービスでの利用状況、Chromeブラウザでのアクセス履歴(同期がオンの場合)、Android端末でのアプリ利用履歴などが記録されます。この情報がGoogleサービス(検索結果のパーソナライズなど)に利用されることがあります。
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」の項目を見つけます。
- アクティビティ管理画面の中に表示されている「ウェブとアプリのアクティビティ」という見出しを探してください。
- 設定状況を確認します。
- その見出しの下に、設定が「オン」になっているか「オフ」になっているかが表示されています。
- 設定を変更する場合:
- 項目の右側にあるスイッチ(または該当部分)をタップまたはクリックします。
- 新しい画面が表示されたら、設定をオンまたはオフに切り替えるためのスイッチを操作してください。
- オフにする場合、「一時停止しますか?」といった確認メッセージが表示されることがあります。内容をよくご確認の上、「一時停止」などを選択して決定します。
ロケーション履歴
この設定をオンにしていると、Googleアカウントにログインしている端末の位置情報が記録され、タイムライン機能などで過去の移動履歴を確認できるようになります。この情報がGoogleサービス(検索結果のローカライズなど)に利用されることがあります。
- 「ロケーション履歴」の項目を見つけます。
- アクティビティ管理画面の中の「ロケーション履歴」という見出しを探してください。
- 設定状況を確認します。
- その見出しの下に、設定が「オン」になっているか「オフ」になっているかが表示されています。
- 設定を変更する場合:
- 項目の右側にあるスイッチ(または該当部分)をタップまたはクリックします。
- 新しい画面が表示されたら、設定をオンまたはオフに切り替えるためのスイッチを操作してください。
- オフにする場合、確認メッセージが表示されることがあります。内容をよくご確認の上、決定します。
YouTubeの視聴履歴
この設定をオンにしていると、YouTubeで視聴した動画の履歴が記録されます。この情報がYouTubeのおすすめ動画などに利用されます。
- 「YouTubeの視聴履歴」の項目を見つけます。
- アクティビティ管理画面の中の「YouTubeの視聴履歴」という見出しを探してください。
- 設定状況を確認します。
- その見出しの下に、設定が「オン」になっているか「オフ」になっているかが表示されています。
- 設定を変更する場合:
- 項目の右側にあるスイッチ(または該当部分)をタップまたはクリックします。
- 新しい画面が表示されたら、設定をオンまたはオフに切り替えるためのスイッチを操作してください。
- オフにする場合、確認メッセージが表示されることがあります。内容をよくご確認の上、決定します。
過去のアクティビティを削除する
記録されるのを停止するだけでなく、これまでに記録されたアクティビティを削除したい場合も、アクティビティ管理画面から行うことができます。
- 各アクティビティ項目(例: ウェブとアプリのアクティビティ)の下にある「アクティビティを管理」を選択します。
- 設定を変更した項目、または削除したいアクティビティの項目の見出しの下にある「アクティビティを管理」というリンク(またはボタン)を探してタップまたはクリックします。
- 削除オプションを探します。
- 表示された画面の左側または上部にあるメニュー、または画面内に表示されている「アクティビティを削除」といった項目を探してください。
- 削除する期間を選択します。
- 「アクティビティを削除」を選択すると、「今日」、「過去1時間」、「期間を指定」、「すべて」などの選択肢が表示されます。ご自身の希望する期間を選んでください。
- 削除を実行します。
- 選択した期間に応じて確認画面が表示されますので、内容を確認し、「削除」ボタンをタップまたはクリックして削除を実行します。
アクティビティの自動削除設定
アクティビティを手動で削除するのが手間に感じる場合は、一定期間が経過したアクティビティを自動で削除する設定も利用できます。
- 各アクティビティ項目(例: ウェブとアプリのアクティビティ)の管理画面を開きます。
- 過去のアクティビティを削除する際と同様に、「アクティビティを管理」を選択して、該当のアクティビティの管理画面に移動します。
- 「アクティビティを自動削除」の項目を探します。
- 画面内に表示されている「アクティビティを自動削除」という項目を探してください。
- 自動削除の期間を設定します。
- 「アクティビティを自動削除」を選択すると、期間を設定するオプションが表示されます(例: 3ヶ月、18ヶ月、36ヶ月)。希望する期間を選択し、「次へ」などを選択します。
- 設定を完了します。
- 設定内容を確認し、「確認」ボタンなどをタップまたはクリックして設定を完了します。
この設定をしておくと、指定した期間よりも古いアクティビティデータが自動的に削除されるようになります。
まとめ
この記事では、Googleアカウントの「アクティビティ管理」を通じて、検索履歴や位置情報などのプライバシー設定を行う方法を解説しました。ご自身のGoogleでの活動データがどのように記録され、どのように管理されているのかをご確認いただけたことと思います。
今回ご紹介した設定を行うことで、ご自身のオンラインでの活動に関する情報の取り扱いをある程度コントロールできるようになり、より安心してGoogleサービスをご利用いただけるようになることが期待できます。
もし設定の途中で操作方法に迷われた場合は、一度落ち着いて画面をよくご確認いただくか、Googleの公式ヘルプページも参照いただくことをお勧めいたします。
ご自身のプライバシーを守るための第一歩として、今回の設定がお役に立てば幸いです。